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劇場公開が待ち望まれる 【トップガン マーヴェリック】

今年、トム・クルーズが主演を務めたトップガンの続編である「トップガン マーベリック」が劇場公開される。
前作から35年という年月が経ち、続編の予告がYouTubeに公開され大反響を呼びました。
今作の公開で気になるところが数か所存在したため、独自視点で調べた箇所をまとめて記載していきます。

 

 

トップガン マーヴェリックの物語

前作のトップガンでは、トム・クルーズ演じるピート・ミッチェル(マーヴェリック)がアメリカ海軍のエリートパイロット養成学校「トップガン」での成長を描いた作品となる。


続編となる今作は、前作から長い年月を経て、今でも前線で活躍しているマーヴェリックは大尉から大佐になっていた。
伝説的なパイロットとなっていた存在のマーヴェリックは、上官であるウォーロック少将に呼ばることとなる。
ウォーロック少将から与えられた指令は、自身も卒業したことある「トップガン」の教官として、次世代パイロットの育成を行う物語だ。

 

作監督トニースコットの存在

2018年5月にトム・クルーズ自身のTwitterInstagramで、「トップガン マーベリック」の製作が開始されたと報告した。
この報告は続編を待ち望んでいたトップガンファンにとっては、感極まったことだろう。私も報告をTwitterで確認した時は、大興奮してしまった。だが、興奮したと同時に寂しい気持ちも募ってしまった。

 

これは、トニー・スコットの存在が大きく関係している。
トニー・スコットは、前作「トップガン」の監督を務め、「スパイ・ゲーム」や「エネミー・オブ・アメリカ」等の現代的な作品を扱うことで知られている。
今作も続編としての企画が進められる中で、トニー・スコットにも声が掛けられ、主演のトム・クルーズや前作の製作に携わったジェリー・ブラッカイマーが2010年に配給元であるパラマウントより提案がありました。
この時には、正式には映画製作が決まっているのではないため、秘密裏に進められていました。
企画の進行は、順調に進むかと思いましたが、2012年にトニー・スコットが他界してしまうのです。
トニー・スコットの死によって、トップガンの続編が白紙になりかける中、トム・クルーズヴァル・キルマーからの続編製作への強い要望があり、企画は白紙とならずに保留となりました。

 

2017年には、「トロン: レガシー」や「オブリビオン」等の作品を監督したジョセフ・コシンスキーが務めることが発表された。
ジョセフ・コシンスキーは、2013年に公開された「オブリビオン」でトム・クルーズと共にタッグを組んだ経験がある。
だが、トニー・スコットのように現実世界を舞台にした映画製作は、数少なく唯一携わった作品は2017年に公開された「オンリー・ザ・ブレイブ」のみとなる。
トニー・スコットは、映画キャリアの中で6作品以上も現実世界を舞台とした映画作品に携わっていたことから、トニー・スコットの存在が大きく前に出てしまい、ジョセフ・コシンスキーが担当するのは心配される部分が出てしまう。

これも、前作監督であるトニー・スコットの存在が大きく影響しているのだろう。

 

F-14の退役とF/A-18E/Fへの交代

前作「トップガン」では、マーヴェリックが劇中で搭乗していた機体は、F-14であった。
F-14(トムキャット)は、アメリカ海軍で使用されていた航空母艦用の艦上機であり、1970年から運用され始めた。「トップガン」が公開された1986年では、アメリカ海軍の主力戦闘機であったため、マーヴェリックの搭乗機として採用された。
当時のアメリカ海軍では、艦上機として珍しく可変翼機を採用した。F-14は飛行中に翼を変形させることができるため、F-4(ファントム)以上の起動性を確保することができた。
実戦経験においても、1981年に発生したリビア空軍との空戦でF-14リビア空軍のSu-22を2機撃墜した。また、1995年のユーゴスラビア紛争では、レーザー誘導爆弾を使用してボスニア東部の弾薬庫を爆破した実績を持っている。

 

2006年には、アメリカ海軍内で全て退役が完了しており、現在では、F/A-18E/Fが海軍の主力戦闘機となっている。
前作から35年の歳月が経っているため、「トップガン マーヴェリック」予告編では劇中内でF/A-18E/Fを操縦していることが確認され、時代と共にアメリカ海軍の近代化が感じられる。
だが、今作の予告編公開で雪山上空を飛行しているF-14が確認されており、トップガンファンを大いに興奮させ、未だなおF-14の存在がうかがえる。

 

主人公のマーヴェリックとルースターの関係性

今作の物語で一番焦点となるのは、主人公のマーヴェリックとルースターの関係性である。
ルースターは、マーヴェリックの元相棒であるグースの息子として登場する。
今作で初登場となったのは、予告編でニミッツ級空母の格納庫内でトップガンに関する説明を受けるシーンが初登場となった。
前作「トップガン」でも幼少期の姿が映っており、公開から35年の歳月が経っているため、今作で登場する際には年齢が30代後半として登場することが予想される。
また、前作「トップガン」で父親であるグースを失っていることから教官となるマーヴェリックとは、作中内で衝突する可能性が見られる。予告編の映像でも、ブリーフィングルーム内でマーヴェリックとルースターが口論している映像が流れていた。本編では、マーヴェリックとルースターの関係性がどのように展開になるのか作品の焦点となるだろう。

 

マーヴェリックの現在の階級

前作から35年の歳月が経ち主人公であるマーヴェリックの階級は、大尉から大佐に昇格している。予告編では、エド・ハリス演じるリアー海軍少将から「上級少将になってもおかしくないのでは?」と聞かれた際に、マーヴェリックは「それは永遠の謎です」と答えている。

本来、大佐の階級は、第一戦で活躍する戦闘機の操縦士ではなく、海軍空母の艦長や空母航空団の司令官等を努めなくてはいけない。
マーヴェリックの今作の階級では、第一戦で活躍する操縦士であるのは、アメリカ海軍の軍歴上ありえない話になってします。


だが、マーヴェリックは、野生の勘を頼りに型破りな操縦をすることで有名な主人公である。この型にはまらない操縦テクニックや一匹狼的な立ち回りをしていることから、アメリカ海軍内では浮いた存在のように予想できる。
群れに属さないマーヴェリックの行動を危険視した海軍上層部内がマーヴェリックを大佐のままにしている可能性も考えられる。

物語最後までマーヴェリックの階級が大佐のままなのか、それとも階級の昇格が行われるのかも気になるところかもしれない。

 

まとめ

今作「トップガン マーヴェリック」の気になる点を書いてみましたが、他にも気になる点がある。
だが、劇場公開まで後少しのため、劇場公開後に鑑賞してから自身との気になった点等相違をまとめてみるのもありかもしれない。