父から息子へ受け継がれるファミリーの血筋【ゴッドファーザー】
今回は、フランシス・フォード・コッポラ監督が製作したゴッドファーザーを鑑賞しました。
「20世紀最高の俳優」と評されるマーロン・ブランドや後にアカデミー賞主演男優賞を受賞するアル・パチーノが出演しています。
また、他にもジェームズ・カーンやロバート・デュヴァル等の実力を俳優も共演している。
目次
作品情報
あらすじ
マフィアのドン、ビト・コルレオーネ(マーロン・ブランド)は麻薬取引の話を断ったことで全身に銃弾を浴びる。入院中も命を狙われた父親を救うのは、自慢の堅気の三男、マイケル(アル・パチーノ)だった。(シネマトゥデイより)
スタッフ/キャスト
【監督】・・・フランシス・フォード・コッポラ
【脚本】・・・フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ
【キャスト】・・・マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーン
その他
【原題】・・・The Godfather
【公開年/製作国】・・・1972年/アメリカ
【上映時間】・・・177分
感想
本作中の魅力と言えるのは、映画の中心人物となるコルレオーネファミリーのドンこと「ヴィトー・コルレオーネ」の存在になると思います。
彼は、義理人情に深く、愛情深い一面があります。そのため、ヴィトーの長男であるソニーから麻薬ビジネスを進められても頭を横に振りました。
また、三男のマイケルが起こした事件に関しても、5大ファミリーのドン達を集めてマフィア達の争い事が起こらないようにして、余計な血を流れないようにした。
彼の重要な局面における判断は、長年培われたファミリーのボスとしての経験なのでしょう。
ヴィトーがドンとしての席を退く際に、後任となったのが三男のマイケルになります。
マイケルもヴィトーの息子として、ドンとしての才覚を伸ばし始めます。
ファミリーの家業を完全に合法化させるために、ラスベカスに拠点を移そうとします。
カジノを管理している敵対の同業者と兄のフレドが戯れている時は、兄に対しても容赦のない叱りっぷりを見せました。
また、ヴィトーの養子でありファミリーの相談役であるトムを容赦なく相談役から解任されます。
マイケルはヴィトーの息子として、ファミリーを束ねることができました。やはり、ヴィトーの血筋を受け継いでいるのでしょう。
ですが、父のヴィトーとは違いファミリーに対して冷たい印象を見せてしまいます。
ヴィトーの養子として育ったトムも、物語の重要なキーパーソンになります。
孤児としてヴィトーに拾われ、長男のソニーや三男のマイケルらと同じように愛情を育まれ、ファミリーの相談役にまで登り詰めました。
ですが、敵対組織との抗争中に長男であるソニーが銃殺される出来事や敵対組織にトム自身が誘拐されてしまうといった事が起きてしまいます。
この出来事でトムは、相談役から解任されます。相談役の後任には、ヴィトーが相談役の席につきます。これにより物語中盤から流れが変わります。
私は、相談役から解任されてしまったトムは少し可哀そうな感覚がしています。
物語の細部までに凝りを感じて、映画を作り込んでいるのだなと感じました。
評価
96/100点
イギリスの映画雑誌であるエンパイア誌が2017年に発表した「史上最高の映画100本」で堂々の1位に輝きました。
やはり、ヴィトー・コルレオーネを演じるマーロン・ブラントが影響したのでしょう。
彼は、本作品に出演したことにより、第45回アカデミー賞の主演男優賞を受賞し、「20世紀最高の俳優」として名を馳せました。
脚本や演技等も完璧なので、映画の質を求めて見たい人にはお勧めしたい感じです。