あの夏の出来事は、いつまでも忘れられない【スタンド・バイ・ミー】
ホラー作家で有名なスティーヴン・キング原作の「スタンド・バイ・ミー」を鑑賞しました。
監督は、ミザリーや恋人たちの予感で有名なロブ・ライナーが務めております。
作品情報
あらすじ
オレゴン州の小さな田舎町キャッスルロック。それぞれに家庭の問題を抱える4人の少年たちが、町から30キロばかり離れたところに列車の轢死体が放置されているという噂を聞き、死体探しの旅に出る。(映画.comより)
スタッフ/キャスト
【監督】・・・ ロブ・ライナー
【脚本】・・・ブルース・A・エヴァンス、レイノルド・ギデオン
【キャスト】・・・ウィル・ウィトン、リヴァー・フェニックス、コリー・フェルドマン
その他
【原題】・・・Stand by Me
【公開年/製作国】・・・1986年/アメリカ
【上映時間】・・・89分
感想
公開から30年近く経ちますが、今でも色褪せない作品になっています。
今でも不朽の名作に、名を連ねるほどの映画だと多くの方が言います。
実際に作品の中でも、旅に出たゴーディ、クリス、テディ、バーンの4人が無邪気に子供らしく遊ぶシーンや若すぎる故に危険なことを仕出かすシーンがあります。
そのようなシーンが劇中に都度、出てくることが要因となって見ている人も童心に帰ってしまいます。
また、今では映画の大多数をデジタル撮影に置き換わってしまったために、フィルム撮影から画面に現れる質の良さと少年達が小さな町から飛び出し旅をする冒険心が両方マッチしているだと感じます。
映画の冒頭にて大人になったゴーディが12才の夏の出来事を、「あの頃の旅が昨日のことのように思える・・・」とのナレーションから、旅を終えて街中に戻る4人には、生まれ育った街中が小さく見えたと思います。
それは、夏の2日間で旅した出来事が4人の中では、人生の中でかけがえのない何かを見つけられたことだったのでしょうか。
小さい時の友人は、入れ替わり立ち代わりなものもありますが、当時の思い出や友人関係は大切にしなくてはいけないと再認識させてくれます。
少年達の旅は、規模として小さいけれども、それが何故か大きなものに見えてしまうのは、少年の心を大人になっても忘れられない証拠なのだと思います。
評価
89/100点
イギリスの映画雑誌であるエンパイア誌が映画読者5000人から投票選出された「史上最高の映画100本」にもノミネートした作品もあり、素晴らしい青春映画に仕上がっています。
忘れた時に、何かの大切さに気付かせてくれる作品なので、重ねて見るということも大切になるようです。
それでは。
その歌声でみんなを魅了する【ジャージー・ボーイズ】
「グラントリノ」等の有名な作品に出演しているクリント・イーストウッドが監督を務めた、「ジャージー・ボーイズ」を鑑賞しました。
物語は、ポピュラー・シンガーで有名なフランキー・ヴァリが主人公のミュージカル&伝記映画になります。
作品情報
あらすじ
ニュージャージー州の貧しい町で生まれ育った4人の青年たちは、その掃きだめのような場所から逃れるために歌手を目指す。コネも金もない彼らだが、天性の歌声と曲作りの才能、そして素晴らしいチームワークが生んだ最高のハーモニーがあった。やがて彼らは「ザ・フォー・シーズンズ」というバンドを結成し、瞬く間にトップスターの座に就くが……。(シネマトゥデイより)
スタッフ/キャスト
【監督】・・・ クリント・イーストウッド
【脚本】・・・マーシャル・ブリックマン、リック・エリス
【キャスト】・・・ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーゲン、クリストファー・ウォーケン
その他
【原題】・・・Jersey Boys
【公開年/製作国】・・・2014年/アメリカ
【上映時間】・・・134分
感想
作品全体が主人公であるフランキー・ヴァリにスポットを当て、彼が「フォー・シーズンズ」のメインボーカルとしてから、ソロシンガーで大ブレイクするまでとなっています。
フランキーの普通の男性には出せない高音の歌声は、才能と言わざるを得ないでしょう。私もあの歌声には、心を打たれてしまいました。
フォー・シーズンズがメジャーデビューをしてからヒット曲を作り出し順調にいくはずでしたが、グループメンバーであるトミーが162000ドルもの借金を作っていたことによりグループ仲が悪くなってしまい解散してしまいます。
トミーの借金をフランキーが全て受け終えたのは、友人であり、自分の才能を見つけ出してくれた尊敬の人物でもあったのではないしょうか?
また、借金返済のために毎年200日もディナーショー等で歌い続けるには、相当苦労があったのだろうと感じます。
そして、「君の瞳に恋してる」のソロシングルで大ヒットを成し遂げ、また一躍フランキーはトップスターに駆け上がります。
20年ぶりにメンバーが揃い、当時のヒット曲を歌った時は、私も何十年も歌声を聞いていないファンのように心が高揚してしまいました。
これも俳優として、映画監督として活躍するイーストウッド監督が作り出す世界観なのでしょうか。
最後の最後で、キャスト全員が道路の真ん中で歌ながら、踊りだしたときは、これぞやはりミュージカルと思いました。
私も途中からテンションがノリノリでした!!
映像特典のグランドフィナーレでは、キャストも歌と踊りをとても楽しんで、イーストウッド監督もノリノリで踊っており、撮影現場は全員楽しそうな様子でした!
評価
86/100点
ミュージカル要素もあり、人間ドラマ要素もあり、飽きずに見れる作品です。
物語も歌も素晴らしいものに仕上がって、見事な映画になっています。
それでは。
わがまま娘との逃避行【クロース:孤独のボディーガード】
Netflixのオリジナル映画である「クロース:孤独のボディーガード」を鑑賞しました。
ノオミ・ラパスが主演を務めている、リアルなアクション映画になってます。
作品情報
あらすじ
百戦錬磨の女性ボディガード・サムのもとに、ある依頼が舞い込む。その内容は、富豪の父を亡くし莫大な遺産を継いだ10代の娘ゾーイの警護だった。任務最終日、サムは山中に建つ要塞のような屋敷にゾーイを送り届けるが、そこへ正体不明の武装集団が侵入し、ゾーイを誘拐しようとする。男たちに立ち向かい、ゾーイを連れて屋敷から逃亡するサムだったが……。(映画.comより)
スタッフ/キャスト
【監督】・・・ビッキー・ジューソン
【脚本】・・・ルパート・ウィテカー、ビッキー・ジューソン
【キャスト】・・・ノオミ・ラパス、ソフィー・ネリッセ
その他
【原題】・・・Close
【公開年/製作国】・・・2019年/アメリカ・イギリス
【上映時間】・・・94分
感想
一見、リアルなアクション映画になっていますが、別の視点から見てみるとサムとゾーイの友情物語でもあるように感じました。
主人公であるサムは、警護任務であるゾーイと間に壁がありましたが、物語が進む中でサムとゾーイの間に絆が生まれていくことが見て取れました。
また、サムが敵である暗殺者と戦う時には、派手なアクションではなくリアルな格闘シーンだったので息を呑むほど見入ってしまいました。
個人的に好きなシーンは、サムとゾーイが逃げている間にタクシー運転手に札束をこれでもかと見せ、タクシーを買おうとした瞬間、タクシー運転手が「え!?こんなに貰っていいの!?」と驚きの表情をしていたところです。
アクションシーンとキャスト達の演技などは良いのですが、物語がざっくりしすぎていて少し残念です。
評価
64点/100点
リアルなアクションシーンが好きな方には、おすすめです。
ですが、少し物足りない雰囲気が感じてしまい、残念な感じが残ります。
それでは。
見事なまでの復讐劇【ジョン・ウィック】
お久しぶりです。
今回は、キアヌ・リーブスが主演を務めている、ジョン・ウィックを見ました。
監督は、「ジョン・ウィック」シリーズの全監督を務めているチャド・スタエルスキとアトミック・ブロンドの監督を務めているデヴィッド・リーチになります。
作品情報
あらすじ
伝説的な暗殺者として裏社会にその名をとどろかせるも、殺しの仕事から手を引いたジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)。暴力から遠く慣れた毎日に安らぎを覚えていた彼だったが、それをロシアン・マフィアによって奪われる。怒りと憎しみに支配された彼は、封印していた殺しのスキルをよみがえらせ、ロシアン・マフィアへのリベンジを果たすことを決意し……。(シネマトゥデイより)
スタッフ/キャスト
【監督】・・・チャド・スタエルスキ、デヴィッド・リーチ
【脚本】・・・デレク・コルスタット
【キャスト】・・・キアヌ・リーブス、ミカエル・ニクヴィスト、アルフィー・アレン
その他
【原題】・・・John Wick
【公開年/製作国】・・・2014年/アメリカ
【上映時間】・・・101分
感想
今まで、キアヌ・リーブスの作品をたくさん見てきましたが、キレッキレな動きをするキアヌ・リーブスは初めてです!
作品の物語は、全体が伝説の暗殺者であるジョン・ウィックを中心に展開しますが、他の人物達にも焦点を集めることでまた違った楽しみにもなります。
また、作品の流れるスピードもテンポが良く、飽きずに見れる作品になっています。
最愛の妻が残してくれた希望(子犬)をロシアンマフィアの若者達に奪われてた、ジョンウィックの表情は必ず復讐を成し遂げる険しい顔でした…。
それを知ったロシアンマフィアのボスは、「うっわぁ・・・」と青ざめており、かなりマズい状況だなと伝わってきます。
作品の目玉と言えば・・・、ガン+カンフーの「ガンフー」!!
伝説の暗殺者であるジョン・ウィックだからこそ、できる技術なのではないでしょうか。
個人的にお気に入りのシーンは、ロシアンマフィアのボスがジョンウィックの親友(マーカス)に殺しの依頼を行うのですが、朝早くにマーカスの自宅まで行きスムージーを提供され「え?こんなの毎朝飲んでるの?」と二度スムージーの臭いを嗅いだシーンです。 笑
評価
82点/100点
アクション好きには、賜らない作品になっています。
作品の物語もシンプルで、またジョン・ウィック以外の人物も個性的な印象があります。
それでは。
巻き込まれる体質は親子一緒だった!?【ダイ・ハード/ラスト・デイ】
ダイ・ハード/ラスト・デイを鑑賞しました。
ダイ・ハードシリーズでお馴染みのブルース・ウィルスを始め、マクレーンの息子役にジェイ・コートニーが出演しています。
今作もこれまでのシリーズ同様スケールが大きい作品になっています。
作品情報
あらすじ
久しく会っていなかった息子ジャック(ジェイ・コートニー)がロシアでトラブルを起こした上に、ある裁判の証人となったと知らされた刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)。身柄を引き取りに現地を訪れた彼だが、そこでテロ事件に巻き込まれてしまう。相変わらずの運の悪さを呪いながらも、混乱状態に陥った状況下でジャックと再会するマクレーン。しかし、なぜか親子一緒に次期ロシア大統領候補の大物政治家、大富豪、軍人らが複雑に絡む陰謀の渦中へと引きずり込まれるハメになり……。(シネマトゥデイより)
スタッフ/キャスト
【監督】・・・ジョン・ムーア
【脚本】・・・スキップ・ウッズ
【キャスト】・・・ブルース・ウィリス、ジェイ・コートニー、セバスチャン・コッホ
その他
【原題】・・・A Good Day to Die Hard
【公開年/製作国】・・・2012年/アメリカ
【上映時間】・・・98分
感想
ダイ・ハードシリーズ通してのジョン・マクレーンは、今作でも不運な巻き込まれ体質は健在でした!
ただ息子をアメリカに帰国させるためだけに、ロシアまで足を運んだのにも関わらず、いきなり爆破に巻き込まれマクレーン自身も「なんでこんなことに!?」と思ってしまう顔をしてました。
カーアクションでは、ベンツで装甲車に体当たりしたり、敵から集中砲火を受けてる中ノープランでホテルの窓ガラスから脱出を図ったりとハチャメチャな感じは、シリーズお馴染でした。
マクレーンとジャックの会話を見ていると本当の親子のように見えて、微笑ましい感じも見受けられました。
映画を見ていてアクションやスタントも豊富にあり、ストレスを解消できるくらい楽しめた作品です。
評価
73点/100点
ヒット作シリーズとしては、ストレス発散が十分にできる作品に仕上がっています。
だけど、1か所、2か所くらいもう少しグッと来るシーンがあっても良かったかもしれないと思いました。
それでは。
執念の魂。諦めない新聞記者が真実を暴く【スポットライト 世紀のスクープ】
スポットライトを鑑賞しました。
アベンチャーズのメンバーであるハルクを演じているマーク・ラファロやアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたマイケル・キートン等が出演しています。
第88回アカデミー賞の作品賞と脚本賞を受賞していて、内容の良いストーリーになってます。
作品情報
あらすじ
2002年、ウォルター(マイケル・キートン)やマイク(マーク・ラファロ)たちのチームは、「The Boston Globe」で連載コーナーを担当していた。ある日、彼らはこれまでうやむやにされてきた、神父による児童への性的虐待の真相について調査を開始する。カトリック教徒が多いボストンでは彼らの行為はタブーだったが……。(シネマトゥデイより)
スタッフ/キャスト
【監督】・・・トム・マッカーシー
【脚本】・・・トム・マッカーシー、ジョシュ・シンガー
【キャスト】・・・マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバー
その他
【原題】・・・Spotlight
【公開年/製作国】・・・2015年/アメリカ
【上映時間】・・・129分
感想
事実に基づいている物語なだけに、このような一大事件を新聞に掲載するにあたって相当の覚悟が必要だったのでしょう。
神父が起こした事件なだけに新聞記事にする時は、カトリック信者からの批判があったに違いない...。
それでも新聞記者としての信念を貫いて、取材し続けるスポットライトの担当者達は真メディアではないかと思いました。
映画中盤のマーク・ラファロ演じるマイク・レゼンデスがブチ切れるシーンは、本当にこの事件に関して世間の皆に知らせないといけない義務感を感じました。
また、小さな神父の事件から組織全体の悪事に繋がっていくのは、予想外な展開でした。
アカデミー脚本賞の他にも、数々の脚本賞を受賞していて、映画のストーリーが凄く質の良いものになっています。他にも映画化が実現されていない優秀な脚本を選出する「ブラックリスト賞」では、2013年にランクインを果たしてから映画化が注目されていただけに完成度の高い作品になってます。
評価点数
83点/100点
映画を鑑賞していて、とても凄く脚本が良い作品だと感じました。近年の「ラ・ラ・ランド」や「シェイプ・オブ・ウォーター」といった爆発的に人気の出る映画ではありませんが、確実に良い作品なので皆さんにおすすめできると思います。
それでは。
正義のためならどんな手段も執り行う。【アンタッチャブル】
アンタッチャブルを鑑賞しました。
約30年前に公開された映画で、若い時のケビン・コスナーが主演を努めています。また、映画業界を引退してしまったショーン・コネリーも共演している見ごたえがある作品です。
作品情報
あらすじ
1930年、禁酒法下のシカゴ。財務省から派遣された特別捜査官エリオット・ネスは街を牛耳るギャングのボス、アル・カポネに敢然と戦いを挑む。ベテラン警官のマローンを始め、射撃の名手ストーン、税理士のウォレスといったメンバーに支えられ、ネスの捜査が始まる。しかし巨悪カポネの差し向けた殺し屋によって、ひとり、またひとりと犠牲者が……。(映画.comより)
スタッフ/キャスト
【監督】・・・ブライアン・デ・パルマ
【脚本】・・・デヴィッド・マメット
【キャスト】・・・ケビン・コスナー、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア、ロバート・デ・ニーロ
その他
【原題】・・・The Untouchables
【公開年/製作国】・・・1987年/アメリカ
【上映時間】・・・119分
感想
若い時のケビン・コスナーを見れて最高でした!!
ケビン・コスナーが正義感溢れる特別捜査官エリオット・ネスを演じたことは、彼がハリウッドスターの仲間入りするきっかけに間違いありません。
共演していたショーン・コネリーもキャラクターの雰囲気にすごく当てはまっていて、この演技力こそがアカデミー賞助演男優賞を獲得する演技なのかと思い知らされました!!
また、ケビン・コスナー率いる4人組の警官の捜査方法が大胆かつ強引であって、途中から「これ半ばギャングじゃないの?」と思い始めるほどの強引っぷりでした。
やられた側のギャング組織も「やられたらやり返す」を行っていて、中盤では何が起きてもおかしくない雰囲気を醸し出していました。
映画の年代設定と音楽がとてもマッチしていて、作品を見ていても違和感がなくて鑑賞することができました。
評価点数
70点/100点
個人的な良い作品だなと感じました。だけど、何かもう一つパンチがあれば良かったのではないかと思った作品でした。
それでは。